自分を活かす考え方

人生の方向性を見失ったときは、自分の“立ち位置”を確認することから始める

人生の方向性を見失ったとき

今日は人生の分岐点がテーマです。

分岐点に立っているときは、混乱している方が多いと思います。そんなときは、頭の中の枠や制限を一切取り払って、まず一度自由に考えてみましょう。

「どのように生きたいですか?」
「5年後、あるいは10年後、どんな自分になっていたいですか?」

どんなイメージでもかまいません。自由に考えてみてください。

あなたが今、人生の分岐点に立っている理由

今、ご自身が思い悩んだり、どうしようってぐるぐる頭の中で考えるようになるのは、少し前、あるいはもっと以前に、ありたい未来のイメージを描いたことがきっかけになったりします。5年後10年後のご自身のありたい姿を考えてみると、自然と行動がそちらに向かっていきますので、分岐点に立ちやすくなるのです。

思い描いたイメージは脳裏に焼き付き、現実との違いをイメージに引っ張っていこうとして、人を無意識に動かすからです。

もしご自身が現状に完全に満足していたら、未来のイメージもしませんから不満も感じませんし、「何か変だな」という違和感も感じません。違和感があるから、何かを感じて分岐点に向かっていくのです。

選ぶ道の選択肢は前後左右にある

分岐点には右へ行く道もあれば、左へ行く道もありますし、そのまま直進する道もあります。道ですから、後ろに行くこともできます。言うなれば、どの方向にも行けてしまうのが、まさに「分岐点に立っている状態」です。

直進するのは、今していることをこのまま突き進み続けることで、10年、20年やってきたことに対して「このままどんどん突き進み続けるのが、自分に合っているのだろうか」「これでよかったんだろうか」と、ふと考えてしまう方もいると思います。

これまで10年20年がんばってきたこと、自分が周囲に期待されていることを無我夢中にがんばったかもしれません。それはそれで素晴らしいことです。
このタイミングでずっと先の未来、10年後どうなっていたいのか、現実との乖離から改めてどうしたいかを考え始めると、疑問を感じることもあると思います。

そして「あれっ?」と思う瞬間があり、その頻度が高くなってきたら、「今、自分は分岐点にいるんだ」と認識して、立ち止まって考えてみてください。

分岐点に立ちやすい、ふたつのきっかけ

分岐点に立つきっかけは2通りあって、ひとつは「自分の中であれっ?」と思うことが増えたり、そう感じる頻度が高くなったときです。

もうひとつは、誰かの言葉によって引き起こされるものです。よくあるのが、上司から「〇〇さんには、もうちょっとがんばってもらって、今後のキャリアは△△△に進んでいってほしい」と想定外の期待の言葉をかけられたとき。

「あれ? それでいいんだっけ?」
「自分はそうやってその期待に応えられるかな?」
「上司の期待通りにすることは、自分にとって望ましい選択なんだっけ?」

こんな疑問が出てきます。いずれにせよ、ご自分自身が分岐点に立つ認識が生まれやすい瞬間です。

言葉にならないモヤモヤが頻発する

分岐点に立っているときは、モヤモヤ感や「あれ?」という違和感が継続して起こりやすくなります。すっきりした感覚がない状態は、居心地の悪さを感じるので、感覚的に受け入れにくく、「なんか変な感じ」が続きます。

そうすると、気持ち悪さゆえに「この違和感はなかったことにしよう」と考えてしまい、上司やほかの誰かに期待されたことを選びがちです。誰かの期待に応えるほうが気持ちが楽ですし、「そのほうが自分にはいいのかも」と自分に思い込ませようとする行動を無意識に取る可能性が高まります。

それはちょっと、もったいないと思いませんか。

このモヤモヤを感じるときは、「チャンスタイムが来た」と思い直してみてください。モヤモヤを不快なものとして取り除くのではなく、人生の方向性を見直す機会が来たと受け入れ、認めてみましょう。そうすることで、違った世界を広げるチャンスが広がります。

では、今、ご自分がどこに立っているのかを確認してみましょう。この問いをご自身に問いかけてみてください。

  • 今、ご自分自身の中でモヤモヤ感はありますか
  • モヤモヤ感があるとしたら、どんなときに出てきますか
  • モヤモヤ感がないとしたら、ご自分の中で「前進あるのみ」と思える確信を何パーセントぐらい感じられますか

自分を見失うことはとても簡単です。そんなときは、この問いで、ご自分の立ち位置を確認し、心の奥にある感情や思いを深掘りしてみてください。

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