自分を活かす考え方

人生の方向性を新たに決めるためのヒント

人生の方向性を決める

ご自分の人生の方向性を見失ったとき、「道を失った」と認識できるからこそ、それこそが、ご自分の人生のブレークスルーの一歩手前に立っていると言えます。つまり、人生のブレークスルーの直前に立っているから自分を見失う認識になるとも言えます。

ですから、「自分を見失っていたらいけない」「自分を見失っている自分はダメだ」と思う必要が全くないということを、まずは認識していただきたいです。

迷い道から脱して、新たな道に進むには

この人生の方向性を見失う感覚は、人生の分岐点に立っているとき、「次に進むなら右か左か」「前進あるのみ」「いやいや、こういうときは少し下がったほうがいい」と、正解を探そうとする起こる現象でもあります。そもそも「ベストアンサーを探そう」という思考自体が、迷いの元なのです。

ベストアンサー探しは、短期的な”回答”を探すことになるので、ご自分が望む5年後、10年後どうなっていたいかのイメージやゴールと違う場合が多いです。人生全体を長期的な視野で見た“本質的な回答”ではないからです。

ですから、人生の分岐点に立っているかもしれないと思ったら、5年後、10年後のご自身のありたい姿を考えてみてください。その姿をイメージできると自然と行動がそちらに向かっていきますので、人生の方向性を決めるのも、ご自身に合ったスタイルで切り替えやすくなります。

「5年後、10年後に自分がどうなっていたいのかのイメージを持てると、今まさに自分は分岐点に立っているんだ」
「5年後、10年後につながる船に乗れた」

こんなふうにご自分を設定すると、ベストアンサー探しをしている自分を一度手放し、自分自身を信頼して、次の一歩を踏み出すことができます。答えは常にご自分の中にありますから、そこを信頼して進みます。その過程では、また小さな分岐点が訪れます。

「次は右に行ってみたい」
「左に行ってみたい」

と方向転換したくなったら、好きな方向に方向転換していただいてもちろん大丈夫です。道の分かれ道で自分と自分が話し合って、答えを出せばいいのです。すべてはご自分次第です。

ポイントは自分を信頼すること

行き先変更をどこにするか、いつするのかも、ご自分次第で大丈夫です。選択する自分を信頼して、「これからの5年、10年に続く未来の中に自分はいるんだ」という視点で、今ご自分が置かれている状況を楽しんでみてください。

楽しんだり、味わい尽くすことで、ご自分により向き合うことができますし、自分で選んだからこその進み甲斐をじわじわと実感できるようになります。

選んだ未来、選んだ道、選んだ自分、すべてを信頼して進んでいく。「なんか違うな」と感じたら、方向転換する。それでいいのです。

信頼している自分が大丈夫か不安になるときは

とはいえ、信頼って意外と難しいんですよね。

「私が乗っている船は丈夫な素材でできてるかな」
「もしかして、泥船じゃないかしら」

と思うこともあるかもしれません。もしも乗っている船が泥船だったら、自分で自分を信頼していた結果、乗った船が泥船だったことに初めて気づくわけですよね。

そもそも、船に乗ることを決めなかったときは、どこに立っていて、どこに向かって進んでいるかもあいまいです。でも、自分で自分を信頼して行動すると、今まで見えていなかった現状がはっきり見えてきます。泥船に乗っていることに気づけたのなら、それもご自身の信頼から得られた結果なのです。

ですから、不安になる必要はありません。

未来につながる船に乗る

乗船した船が泥船とわかったとき、どうするかが次の課題になります。この船を修理するのか、船を乗り換えるのか。ここでまた、次の分岐点に立てるわけですね。

いずれにしろ、ご自分を信頼して現状をしっかり見る自分を作ってあげる。これまでなかった視点を持ったご自分になれたのですから、未来につながる船はいくらでも選べます。木船でも、それこそ豪華客船にだって乗れます。自分で船を選べる、その視点のあることが大切です。

さて、人生の分岐点から新たな道を選び取り、新たな方向に進むための問いをご自身にしてみましょう。

  • 今、分岐点に立っているとしたら、どれぐらいご自分を信頼していますか
  • その信頼の度合いは、何パーセントですか

信頼の度合いは、100でも、80でも、60でも、30でもいいです。ご自分がどれだけご自分を信頼しているか、現状をまず確認することから始めましょう。ご自分に向き合うことで、ご自身が望む新しい人生の方向性を切り拓いていくことができます。

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