コーチング

人生に迷ったとき、人は既に自分の内側に答えを持っています

人生に迷ったときキャリアに訪れる迷いのとき

ご自分の人生で迷うときってありますか? 迷ったときにどう答えを考えるか。ご自分の中でわかっているようで、実はわかっていないことのほうが多いです。だから、迷うという、ということになってしまいますよね。

人生で迷うときは、いくつかのシーンがあるかと思います。とくにキャリアにおいては、「今の会社に10年以上いるから、そろそろ転職する時期かな」とか、ある特定分野の事業をそれなりに積み上げてきたから、「そろそろ私も独立できるかな」と考えたり、「私も副業をしてみようかしら」と考えたりするタイミングがそれにあたります。

あるいは、ご自分の意図とは関係なく、「望まない部署に異動の辞令が出てしまった」ときもそうです。そんなとき、多くの方が迷います。

迷ったまま考えていると、自分の頭の中だけで問いがどんどん積み上がってしまって、頭の中が悶々とする日が続いてしまいます。

そんなとき、周りにいる人にお友達や同僚の方にお話ししたり、先輩にお話ししますよね。当然どの方もあなたに寄り添って、いいアドバイスをしようとしてくれますから、大変心強いです。しかしながら、お話ししやすいがゆえに、愚痴に転換していってしまうことも多々あります。何を懸念しているかというと、愚痴はネガティブな方向に運びがちな点です。

愚痴をポジティブ方向に転換するには

愚痴が悪いわけではありません。愚痴を言って「なんかすっきりする」感覚があるなら、吐き出すことも大事です。しかし、愚痴にはもうひとつの特性として「言い始めると止まらない」点があります。ネガティブな愚痴は、思わぬところでどんどんどんどん愚痴のスパイラルを引き寄せてしまいます。

頭の中で悩んだり迷ったりしてぐるぐる停滞しているとき、ポジティブな方向へ転換するのに有効なのが、コーチングです。

派閥争いに巻き込まれたRさんが下した決断

Rさんの例をご紹介します。

Rさんは、企業単位でのコーチングのセッションをさせていただいた方で、直接の上司がCMOと役員というポジションです。Rさんはとても一生懸命な方で、規模が大きな会社にお勤めです。がんばった結果ポジションが上がりましたが、そのせいで社内の派閥や権力闘争に巻き込まれる状況になってしまいました。

Rさんは部下のことも考えていますし、自分のできる能力のすべてを発揮できるよう日々努めています。「リーダーシップを磨きたい」という希望があってずっとコーチングのセッションを受けていますが、セッションを重ねる間にも、社内の権力闘争がだんだん激化。この組織文化の中にいることに強く疑問を感じるようになりました。

結果、ご自分の心に従う決断を行い、最終的に転職を決意したのです。その後、Rさんが興味を持っている分野で、納得いくポジションで転職を成功させました。

ネガティブな状況を変えたポジティブな選択

この経緯でわかったのは、Rさんはコーチングを通して、知っているようで知らない自分を知り、気づかなかったフラストレーションがあることに気づづいたことにあります。フラストレーションをどう消化し、自分の未来にとってどんなふうにより良い方向に転換できるのか、自分を活かす方向が見えてきたんですよね。

人生で迷ったときの答えは、意識していようといまいと自分自身が持っています。ですから、迷ったときこそ、ご自分を信頼してほしいなと思います。

そして誰に相談するかっていうのがポイントなんですよね。誰かに相談すると、身近な人であればあるほど愚痴が山盛りスパイラルになってしまいがち。そうなると自分が見えなくなってしまうんです。

ですから、相談相手は愚痴が盛り上がる相手ではなく、状況を前向きに捉えて話せる方を選んでいただくと、頭の整理がしやすくなると思います。

迷いを力に変える

では、改めて伺います。

あなたは今、迷っていることはありますか? 

迷いが少しでもあったら、気づかないふりをせず、その時点で「私は今迷っているんだな」と認識し、迷いをキャッチしてあげてください。

たとえば「夜ご飯を何にしようかな」という日々の小さな迷いでもいいんです。その迷いを自分がキャッチしたとき、どんなふうに自分が決断をするのか、その迷いをどうキャッチできるかがポイントです。小さな迷いのキャッチと小さな決断の繰り返しは、本当に迷ったとき、あなたらしい答えをしっかりと出せる礎になりますから。

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