マインドフルネスと瞑想の違い
自分のベストな状態をつくり出せるのが、マインドフルネスです。
マインドフルネスというのは、自分の外側に対して意識を向けることで、自分自身の五感をフル活動させる状態のことを言います。比較としてわかりやすいのは、瞑想（メディテーション）です。瞑想はマインドフルネスと方向が逆で、自分自身の内側に対して意識を向けることを言います。
マインドフルネスの話に戻しますね。
五感を使って感じ取るものは、ご自分自身の中で聞こえてくるもの、見えるもの、感じること、味わうもの、匂いが対象になります。
あなたはその五感を、日々の中でどれぐらいフル活動させていますか？
改めて考えてみると、五感をあまり使っていない状況が多いのではないでしょうか。自分の外側で何が起きて、何が聞こえて、何が見えて、どんな匂いがするのか。五感を通して「今この瞬間」を感じていますか。
自分で自分をベストコンディションにもっていく
どちらかというと、コンディションを整えたいときに多くの方の頭に浮かぶのは、瞑想だと思います。瞑想は自分の内側を観察することですが、想像以上にハードワークです。そこに到達しているのか、到達していないのか、邪念ばかりが浮かんで、なかなか瞑想に没入できないことも多いです。
ですから、コンディションを整えるために瞑想しようと思ったときは、まずはマインドフルネスを取り入れてみてください。
五感をオープンにしてマインドフルネスの状態がつくれると、自分自身がいろんなことを感知できるようになります。「今ここにいる」ことに集中することで力が湧き、自分で自分をベストな状態にもっていけるようになるからです。
忙しさに埋もれると起こりがちなこと
忙しさに埋もれていると、自分の意志が希薄になり、誰かが自分に期待することに対して反応する日々になりがちです。
たとえば、テニスだったら右から左からサーブが来るので、来たボールをとにかく相手に返す。野球なら100本ノックを受けている感じです。忙しい状態って、こんな感じに似ていませんか？
自分自身がいい状態にあるときは、落ち着きがあって、平穏。余裕もあり、自然と自分らしくいられます。ですが、忙しさに埋もれて、外からやってくるボールを打ち返すような暮らしになってしまうと、
自分らしさって何だったっけ？
自分が打ちたいボールってなんだっけ？
自分はテニスのボールを打ちたいんだっけ？
それともサッカーボールを蹴りたいんだっけ？
そもそも自分は球技に興味がなかったのでは？？？
という状態に、気づかぬうちに陥ってしまうこともあります。
その危機感を察知したとき、人は瞑想やマインドフルネスに心を揺さぶられるのです。なぜなら、自分らしさが何なのかを思い出させてくれるのが、マインドフルネスだと無意識に理解しているからです。
マインドフルネスな状態のつくりかた
ご自分が好きなことに没頭しているときが、マインドフルネスの状態と言えます。
車の運転が大好きな方にとっては、車を走らせることがマインドフルネスの状態にしてくれますし、ジョギングが好きな方は走っている状態が、犬との散歩が好きな方は散歩の最中が、料理が好きな方はキッチンで料理をしている瞬間がマインドフルネスになれると言えます。座禅をして呼吸法をしているときだけが、マインドフルネスではありません。
今すぐにこれだと思い浮かばなくても大丈夫です。ご自分が好きなことに取りくむ中で、見つけることができます。ポイントは、五感をフル活動させてあげられるものだったら何でもOKです。そしてそれによって自分らしい状態を感じられたら、それがあなたのマインドフルネスの入口です。
ぜひご自分の中でベストな状態を作るために、どんなマインドフルネスができそうか、どんな状態が自分を没頭させてくれそうか、そこをご自分に問いかけてみてください。