コーチング

目標を達成できなくてつらいとき、成功に向けて自分を立て直すには

目標達成できない

必死さは目標達成から自分を遠ざける

目標立ててがんばっても、そのがんばりが空回りしてだんだんつらくなったり、「どうしてできないんだろう」とできない自分を責めてしまうことってありますよね。目標達成にはいろんな方法がありますが、楽しく達成することもできます。ポイントは、必死さを手放すことです。

必死さとはどういうことかというと、目標達成しようと思うと何でも必死にがんばれるのはすばらしいことですが、同時に自分が辛くなる一面もあります。渦中にいると中長期のことが視界に入らず、今日明日明後日1週間後……のように近い未来しか見えていなかったりします。

さらにつらいことに、必死さがあると、「なぜ成果につながらないんだろう」と絶望を感じてしまうことすらあります。

楽しく目標達成するために今すぐ実行したい3つのヒント

では、必死さからどう自分を開放したらいいのでしょうか。おすすめしたいことが3つあります。

1.ご自分が必死な状態に今いることに気づくこと

次のように自分で自分を責め始めたときが、今あなたが必死な状態にいるサインです。

「なぜ成果が出ないのか」
「一生懸命がんばっているのにつらい」
「がんばっているのに絶望を感じる」

2.カレンダーに余白(自分のための時間)を作る

次に、カレンダーに余白を作ってください。余白とは、自分のための時間です。余白を作ってあげると、文字通り心に余白を作ることができます。

今、あなたのスケジュールはぎっしり詰まっていませんか。その状態が続くと、心も頭も休めることができず、自分を責めることを加速させてしまいます。勇気をもって自分のために時間を作ってください。その時間を取ることで、ご自分の中に余裕も生まれてきます。

注意していただきたいのが、必死に余白を作らないことです。もともとが必死さの中にいますから、力尽くで時間を捻出すると、逆に罪悪感に苛まれて悩んでしまうこともあり得るからです。

3.作った余白でいつもと違うこと、新しいことをする

自分のために作った時間では、いつもと違うことや新しいことをしてみてください。どんなことでもいいのです。たとえば、読書や散歩、心穏やかに話せる方とのおしゃべりなど。

読書なら、何かにすがるような形で読書するのではなく、いつもは読まないようなジャンル、まだ読んだことのない作家の方の本を読んでみます。

散歩なら、いつも行くルートとは違う場所を歩いてみる。

おしゃべりをするなら、お友達や先輩、信頼できる人と話します。できればいつもと違う方とお話しするのをおすすめします。自分とは全く領域が違う方や、普段会話をすることは少ないけれど、この方と話をするといつもと違うことが思い浮かぶとか、世界を広げてくれる方など。

自分のための時間が生み出す新しい風の通り道

カレンダーに余白を作ったからといって、すぐに何かが起きるわけではありません。読書や散歩、いつもとは違う方と話をすることで、新しい風が自分の中に吹き始めるきっかけを作るのです。ほんの少しずつでも、一歩踏み出すだけで、風は起こり始めます。

今、新しい風が吹く場所があなたの中にありますか?

いつものやり方、いつもの環境、いつもの顔ぶれの中で、新しいものを見つけるのはなかなか難しいですよね。ですから、余白を作って普段と違うやり方を取り入れて、風を起こすのです。そうすると変化も生まれてきますから、日々の中にいつもと違う楽しさが出てきます。

努力に成果が出ず、絶望の中にいたA子さんがつかんだ光

がんばり屋のA子さんは、ご自分が手がけていらっしゃるプロジェクトを必死にがんばっていましたが、想定した成果が想定していた期間に出てきませんでした。必死すぎるあまり、がんばりにがんばりを重ね、逆に絶望の海の中に入っていってしまいました。

そこでA子さんは余白、つまり自分のための時間を取りました。そのタイミングでマインドフルネスに精通している方と話すチャンスがあって、その方がA子さんに合いそうなマインドフルネスの手法を紹介してくれたそうです。

A子さんは「そんなこと初めて聞いたし、言われたことも半信半疑。こんな手法で私の絶望がなんとかなるの?」と疑問もありました。ですが、「今までの自分のやり方でうまくいかないなら、何か違うことが必要」と考えていたので、教わったことをとにかくやってみたそうです。

1週間、2週間、3週間、4週間……と時間を経たところで、A子さんの中に新しい風が起こりました。そのおかげで、「必死さと絶望から脱出できた状態に立てた」と実感したそう。継続的に余白の時間を自分のためにとり、時間を使ったことで、新しい風を少しずつ起こしていけたのです。

その結果、絶望の海からも抜けられましたし、自分を解放することで新しい方向性を自分の中に見つけました。今は、プロジェクトの戦略を練り直し、成功に向かって楽しく邁進しています。

目標達成がつらくなってしまったときは、前述した3つのヒント「今の状態に気づく」「余白を作る」「新しいことをする」に取り組み、必死さを手放すことから始めてみてください。あなたに必要な次のアクションが、見えてきます。

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