「自分らしい生き方」は誰もが惹かれる生き方です。
ふと立ち止まったとき、
「自分らしい生き方って何だろう?」
「自分が自分らしい生き方をしているのかどうか、よくわからない」
「でも、惹かれる」
と感じる方が多いんです。
忙しさに飲み込まれたときに起こること
ご自分の感情に、どんなふうに、今、向き合っていますか?
忙しすぎると、自分の感情がわからなくなっていることがあります。たとえば、日々タスクが山積みで、朝7時半から夜10時までぎっしり。こんな状態だとしたら、タスクに向かって毎日毎秒タックルするような過ごし方になってしまいます。
タスクが終われば、達成感も生まれるかもしれませんが、そこにご自身の感情がしみじみと湧くようなことは少ないと思います。
加えて、その間のご自分の行動に対して周りからどう思われ、どう評価されているのかを考え始めると、人の評価ばかりが気になって、ますますご自分の感情は置いてきぼりになってしまいます。
感情はご自分の中に必ずありますよね。うれしい、楽しい、つらい、悲しい、寂しい……など。そこに向き合う暇なく、毎日毎秒タスクにタックルし続けていると、その間に生まれた感情は消化されません。無視されたままの感情がずっとご自分の中に残ります。
しかも、残念なことに、感情を黙殺していることは無意識である可能性が強いのです。
そうするといろんなご自分の感情がミックスされたものが、自分の内側にどんどん残って、大きくなっていきます。気づくと、ご自分にどんな感情があるのかがわからなくなってしまい、「自分が何をしたいのかわからない」状況に陥っているのです。
感情に向き合うことで自分らしい生き方を見つける
自分が何をしたいのかわからない状況になると、こんな気持ちを感じるようになります。
「なぜ今〇〇をしているのかが、わからない」
「周りのことばかり気になって、自分がどうしたいのかわからない」
40代で改めてキャリアを真剣に考えるタイミングが来た方とお話しすると、多くの方が「自分のことがあまり好きではない」と答えます。それは、無我夢中で毎日を過ごしてきたため、自分の感情が置いてきぼりになってしまった結果でもあります。
感情に向き合わなくても日々仕事はできるんです。
でも、ご自分の感情に向き合うと、ご自分が今どんな状況にいるか都度キャッチできます。キャッチしたタイミングで自分を大事にできますし、自分を好きになれる可能性がどんどん増えていきます。
今ここから自分の変化をつくっていくコツ
英語で言うとpay attention、「ちょっと注意を向けてあげる」。ご自分の感情のセンサーを少しオンにしてみる。そうすると自分らしい生き方が見えてきます。
自分らしい生き方が見えてしまうと、「現状を変えることになっちゃうのかな」と恐れを感じる方もいますが、その心配はいりません。ご自分がご自分への対応を変えることで、自然に、ご自分らしい方向に導かれるように変化が起こり始めるからです。
確かに、変化で、最初違和感があるかもしれませんが、自分自身にへのフィット感を感じられるかもしれません。「今までと違うテイストのお洋服を試着してみたら、意外にフィット感があった」ような感覚です。
自分らしく生きることで、周りの人とのコミュニケーションや対応が変わっていきます。その変わるヒントは、日々あるご自分の中の感情次第なのです。
今この時点で、ご自分の中にどんな感情がありますか
たとえば、朝なら「まだ眠い」とか「なんか疲れてるな」とか、そういう感情もあると思います。夕方なら、「今日〇〇ができてうれしかった」という仕事への達成感かもしれません。あるいは、「仕事のやり残しがあってどうしよう」という感情もあるかもしれません。
どんな感情でも結構です。
- 今どんな感情があるのか、それを観察してみてください
- そしてその観察した感情を、紙に書いてみてください
この感情の観察から生まれる気づきが、まず一歩で次の変化につながっていきます。ぜひ試してみてください。